東西! 賑わい町座 ブログ

落語とチンドン音楽のイベント「東西!賑わい町座」のブログです

新作落語「象引き物語・象のひっこしの巻」とは?

まいど、東西!賑わい町座のブログ管理者の ぶうち古谷 です。

 

平成30年9月22日(土)開催します、「東西!賑わい町座」は、サブタイトルがついてまして、「象引き物語・象のひっこしの巻」といいます。

 

「象のひっこし」という新作落語は、桂花團治さんが演じるんですが、「なんで、ひっこしなの?」というね。そういう疑問がまずありますね。この物語は、大正3年にあった、本当の話なんです。大阪の話です。天王寺動物園が誕生したころの話です。

 

当時は、動物園はいまの天王寺区にあるんではなくて、東区(いまは中央区ですが)にあったんですが、とある事情がありまして、動物園がまるごと引っ越しすることになったのです。象をはじめ、ライオンやら猿やらヘビやらと、たくさんの動物たちがいっぺんに引っ越しするんですからね、そら大変ですわ。そんな大変な、スッタモンダを物語にしたのが「象引き物語・象のひっこしの巻」というわけです。

 

ぞうさんぞうさん、おはながながいのね、そうよかあさんもながいのよ」(作詞 まど・)みちお) そんなかわいらしい歌どころか、なんせ、大正時代ですからね、みんなはじめてみるバケモンみたいな動物を、おそるおそるみてるというね、そらあ、怖かったと思いますよ。そんな象が、こまったことにまったく動いてくれない。おじけづいたんでしょうかね、動いてくれないことには、物語ははじまらない!

 

ま、そんな話ですわ.